愛媛県内企業が求めるAI・DXとは|中小企業10社への個別訪問報告

愛媛県人会 企業支援・情報交流プロジェクト
開催報告
愛媛県内企業が求める
AI・DXとは
愛媛県内の中小企業10社を個別訪問し、経営者の皆さまから、 業務上の課題や今後の経営方針、AI・DXに対する期待や不安を伺いました。
PROJECT
- 愛媛県内企業向けAI・DX個別訪問プロジェクト
- 愛媛県内の中小企業10社を個別訪問
- なぜ説明会だけでなく個別訪問を行ったのか
- 愛媛県内企業が求めているAI・DXとは
- 企業が求めるAI活用の一つは業務効率化
- 人手不足や業務の属人化を改善したい
- Web集客、SEO、AIOへの関心も高まっている
- 企業が求めているのは「AIツール」よりも「自社での使い方」
- AI・DX化は会社ごとに進め方が異なる
- 経営者と現場担当者の両方から話を聞くことが重要
- AI・DX化で最初に取り組むべきことは何か
- 社員教育とAI・DX研修も欠かせない
- 個別訪問だからこそ分かった愛媛県内企業の現状
- 今後の愛媛県内企業向けAI・DXの取り組みについて
- 訪問の機会をいただいた企業の皆さまへ
愛媛県内企業向けAI・DX個別訪問プロジェクト
2026年7月27日(月)から7月30日(木)までの4日間、 愛媛県内の中小企業を対象とした 「AI・DX個別訪問プロジェクト」を実施しました。
今回の取り組みは、愛媛県内企業におけるAI・DXへの関心や、 実際の業務上の課題を把握することを目的として、 愛媛県人会の取り組みとして企画したものです。
通常のセミナーや集合型の説明会とは異なり、 実際に各企業へ直接お伺いし、経営者の皆さまから、 現在の事業内容、業務上のお悩み、今後の経営方針、 AI・DXに対する期待や不安についてお話を伺いました。
企業への個別訪問や、AI・DX、業務改善、Web集客などに関する 専門的なヒアリングについては、有限会社トップエージェントへ依頼し、 各企業の状況に合わせて進めました。
どの業務にAIを活用できるのか
どの作業から改善を始めるべきなのか
社員が無理なく使い続けられる方法は何か
売上や問い合わせにつながるWeb活用はできないか
SEO・AIO・AI検索への対応をどう進めるのか
AIやDXの機能を紹介することから始めるのではなく、 会社ごとの事業内容や業務の流れを理解し、 経営者の皆さまと一緒に必要な取り組みを整理しました。
COMPANIES
愛媛県内の中小企業10社を個別訪問
今回訪問させていただいたのは、次の企業・代表者の皆さまです。
渡部代表
中村代表
桑波田代表
中川代表
渡部代表
玉乃井代表
資延代表
浅木代表
中村代表
佐藤代表
各社では、現在の事業の状況や日常業務の流れ、 社員の皆さまが担っている業務、 今後強化したい分野などについて直接お話を伺いました。
お忙しい中、事業の状況や今後のお考えについて、 率直にお話しいただいた皆さまに、改めて心より御礼申し上げます。
REASON
なぜ説明会だけでなく個別訪問を行ったのか
AI・DXの勉強会や説明会には、基本的な考え方や新しい活用事例を、 多くの方に知っていただける良さがあります。
一方で、一般的なAI活用方法を聞いただけでは、 自社のどの業務に使えるのかまで判断することが難しい場合があります。
同じ中小企業であっても、製造業と観光業では業務の流れが異なります。 会社の規模や社員構成、顧客対応、現在利用しているシステムによっても、 必要な取り組みは変わります。
事業、組織、業務、システムを確認します。
時間がかかる業務や属人化を確認します。
各社に合ったAI・DX活用を検討します。
今回の訪問では、可能な範囲で事務所、店舗、工場、営業所、事業所などの状況も確認しながら、 日常業務の中で時間がかかっている部分や、 特定の担当者に集中している業務、情報共有の方法などを整理しました。
AIやDXは、ツールの導入から始めるのではなく、 現在の業務を理解することから始める必要があります。
REAL NEEDS
愛媛県内企業が求めているAI・DXとは
今回の企業訪問を通じて感じたのは、 多くの企業が求めているのは、特別に高度なAIシステムではないということです。
自社のどの業務に使えるのか
本当に時間短縮になるのか
社員でも使いこなせるのか
導入費用に見合った効果があるのか
情報漏えいや誤回答の心配はないのか
AIという言葉には関心があっても、具体的な活用方法が分からず、 最初の一歩を踏み出せていない企業もあります。
また、ChatGPTなどの生成AIを試したことがあっても、 質問の仕方が分からない、自社の業務に合った使い方が見つからない、 社員ごとに利用方法が異なるといった課題もあります。
今回の訪問では、単に新しいツールを紹介するのではなく、 それぞれの企業が抱えている課題を起点に、 必要なAI・DX活用を一緒に考えました。
EFFICIENCY
企業が求めるAI活用の一つは業務効率化
中小企業がAIに期待している大きなテーマの一つが、日常業務の効率化です。
社内文書、求人票、案内文などの下書き作成
会議内容の整理、要点の抽出、議事録作成
営業資料や提案書、説明文章の下書き作成
投稿文、広報文、ホームページ記事の作成支援
これまで一から文章を考えていた作業について、 AIに下書きを作成させ、人が確認・修正することで、 作業時間を短縮できる可能性があります。
企業の考え方や商品・サービスの特徴、相手への配慮などを反映し、 最終的には人が内容を確認する必要があります。
AIは人の仕事に取って代わるものではなく、 社員の皆さまが、より重要な仕事へ時間を使えるように支援する道具として 活用することが大切です。
WORKFORCE
人手不足や業務の属人化を改善したい
愛媛県内の中小企業に限らず、人手不足や採用難は、 多くの企業にとって大きな経営課題です。
このような状態を改善するためには、 AIを導入する前に、業務の流れや判断基準を整理する必要があります。
よくある問い合わせへの回答、業務手順、社内ルール、過去の事例などを整理し、 社内で共有できる状態にすることが、DX化の第一歩になります。
そのうえで、AIを活用してマニュアルを分かりやすく整えたり、 社内情報を探しやすくしたり、 新入社員向けの教育資料を作成したりすることができます。
企業が求めているのは、単なる人員削減ではなく、 限られた人員でも業務を安定して進められる仕組みです。
WEB MARKETING
Web集客、SEO、AIOへの関心も高まっている
今回の企業訪問では、業務効率化だけでなく、 Webサイトやインターネットを活用した集客に関する相談も重要なテーマとなりました。
ホームページから問い合わせにつながっていない
何年も内容を更新していない
自社の強みが分かりやすく伝わっていない
検索結果に表示されない
SNSを継続する時間がない
これまでは、Googleなどの検索結果で見つけてもらうためのSEO対策が中心でした。
今後は、ChatGPTをはじめとする生成AIやAI検索サービスに、 自社の企業情報や事業内容を正確に理解してもらうためのAIO対策も重要になります。
AIが質問へ回答する際に、自社の情報を正しく理解し、 参考情報として扱いやすくするための情報設計です。
会社の事業内容、対応地域、サービスの特徴、料金、よくある質問、 代表者の考え方、実績などを、Webサイト上で分かりやすく整理することが重要です。
ただキーワードを繰り返すのではなく、 利用者が知りたい質問に対して明確で具体的な答えを掲載することが、 SEOにもAIOにもつながります。
HOW TO USE
企業が求めているのは「AIツール」よりも「自社での使い方」
企業が探しているのは、
話題になっているAIツールの一覧ではありません。
自社の業務に置き換えたときに、 どの作業に使えるのか、何から始めればよいのか、 誰が担当すればよいのか、どのようなルールが必要なのか、 どの程度の効果が期待できるのかを知りたいということです。
営業資料、提案文、顧客への返信文など
議事録、社内文書、求人文章など
ホームページ、SEO、AIO、SNS発信など
経営計画、会議資料、検討事項の整理など
AIの機能から活用方法を考えるのではなく、 会社が改善したい業務から必要なAI活用を考えることが大切です。
INDIVIDUAL PLAN
AI・DX化は会社ごとに進め方が異なる
今回訪問した10社は、それぞれ業種も事業内容も異なります。 すでに一部の業務でデジタルツールを利用している企業もあれば、 これから具体的な活用方法を検討する企業もあります。
社員が積極的にAIを使っている会社もあれば、 まず経営者や管理職が基本を理解する必要がある会社もあります。
最初から大規模なシステムを導入するのではなく、 小さな業務改善を積み重ね、 社員の皆さまが効果を実感しながら利用範囲を広げていく方法が、 中小企業には適していると考えています。
MANAGEMENT
経営者と現場担当者の両方から話を聞くことが重要
AI・DX化を進める際には、経営者だけでなく、 実際に日常業務を担当している社員の意見も重要です。
会社全体の課題
売上向上、人手不足、採用、人材育成、組織づくりなど
日常業務の課題
入力作業、書類作成、問い合わせ対応、情報共有など
経営者が改善したいことと、現場が困っていることが、 必ずしも一致しているとは限りません。 AI・DX化を実際の成果につなげるためには、 経営判断と現場の実態の両方を確認する必要があります。
FIRST ACTION
AI・DX化で最初に取り組むべきことは何か
中小企業がAI・DX化を始める際、 最初から高額なシステムを導入する必要はありません。 まず取り組むべきことは、現在の業務を整理することです。
最初に確認したいこと
- どの業務に時間がかかっているのか
- 誰に仕事が集中しているのか
- 同じ内容を何度も入力していないか
- 紙で管理している情報はないか
- 社内で共有されていない情報はないか
その中から、改善した場合の効果が大きく、 社員が取り組みやすい業務を選びます。
文章作成、議事録、問い合わせ対応、情報整理など
顧客管理、勤怠管理、申請業務、データ連携など
AIとDXは同じものではありません。 AIを使って一つの作業を効率化することと、 会社全体の情報や業務の流れをデジタル化することを分けて考えると、 取り組む内容が分かりやすくなります。
TRAINING
社員教育とAI・DX研修も欠かせない
AIツールを導入しても、社員が使い方を理解していなければ定着しません。 また、社員がそれぞれの判断で利用すると、 入力してはいけない情報を入れてしまったり、 AIが作成した内容を確認せず使用したりする危険性もあります。
AIへの指示方法や質問の仕方
個人情報や社外秘情報の取り扱い
著作権や引用、生成物の確認
AIの回答を鵜呑みにしない
企業として責任を持って確認
社員向けのAI・DX研修では、一般的な機能の説明だけでなく、 各企業の実際の業務に合わせた事例を使うことが重要です。
今回の訪問で伺った内容も、 今後の愛媛県内企業向けAI・DX勉強会やリスキリング研修を、 より実務に近い内容へ改善するために生かしてまいります。
CURRENT SITUATION
個別訪問だからこそ分かった愛媛県内企業の現状
今回の個別訪問を通じて、 愛媛県内企業がAI・DXに関心を持ちながらも、 具体的な進め方に迷っている状況が見えてきました。
AIを使っていないから
遅れているということではありません。
大切なのは、自社にとって必要な活用方法を見極め、 無理のない範囲から始めることです。
また、すでにAIを使っている企業でも、 利用する社員が限られていたり、 会社としてのルールが整っていなかったりする場合があります。
今後は、AIを使うか使わないかという段階から、 どのように安全に使い、会社の成果につなげるかを考える段階へ 移っていくと感じています。
FUTURE
今後の愛媛県内企業向けAI・DXの取り組みについて
愛媛県人会では、これまで愛媛県内外の企業経営者や事業者の皆さまを対象に、 AI・DXに関する勉強会や情報交換の機会を設けてきました。
今回の個別訪問では、集合型の勉強会だけでは把握しにくい、 各企業の具体的な状況や、経営者の皆さまのお考えを直接伺うことができました。
愛媛県人会では、今回伺った企業の皆さまの声を今後の活動に生かし、 愛媛県内外の経営者や事業者の皆さまがつながり、 情報交換や学びを深められる機会づくりに取り組んでまいります。
経営者や担当者が学べる機会づくり
企業同士が課題や事例を共有できる場
必要に応じた専門的な支援体制づくり
業務改善や人材育成につながる取り組み
今後のAI・DX勉強会や企業支援についても、 必要に応じて専門的な知識や実績を持つ事業者と連携しながら、 愛媛県内企業の業務改善、人材育成、人手不足対策、 売上向上、Web集客などにつながる取り組みを検討してまいります。
THANK YOU
訪問の機会をいただいた企業の皆さまへ
今回、訪問の機会をいただき、 現在の事業や今後の取り組みについて率直にお話しいただいた 10社の代表者の皆さまに、改めて心より御礼申し上げます。
今回伺った内容は、それぞれの企業の機密情報や個別の相談内容に十分配慮しながら、 今後の愛媛県内企業向けAI・DXの取り組みの参考にさせていただきます。
今回の企業訪問を通じて改めて感じたことは、 AI・DX化には、会社の現状を丁寧に理解する姿勢が欠かせないということです。
説明会で一般的な知識をお伝えするだけではなく、 実際に企業を訪問し、経営者や現場の皆さまのお話を伺いながら、 一社一社に合った方向性を考えることが重要です。
